症例紹介

獣医師が解説! 狂犬病ワクチンって必要?

🐶 浜松市近隣にお住まいの飼い主さまへ

狂犬病ワクチンの完全ガイド

浜松市近隣にお住まいの飼い主さまへ🐾
浜松市近隣にお住まいの飼い主さまの中には、毎年のお知らせを見るたびに、こんなふうに感じる方が多いです。

•    狂犬病ワクチンって、本当に毎年必要?🤔
•    副作用は大丈夫?
•    うちの子は高齢だけど、まだ打つべき?
•    持病があるけど、打って平気?

などの多くの不安を持って来院される方が多いです。
ドッグギャラリークリニックは、初めての方でも「ちょっと聞いてみようかな」と思っていただける、アットホームな雰囲気を大切にしている動物病院です😊

このコラムでは、

  1. 狂犬病ワクチンとは?
  2. なぜ毎年必要なのか?
  3. 副作用はどのくらいあるのか?
  4. いつ・どんな流れで接種するのか?
  5. 体調や持病の理由で「どうしても打てないとき」の猶予証明書とは?
  6. 【よくある質問(Q&A)】❓
  7. 【まとめ】まずは「知ること」から、一緒に安心を増やしましょう💡

など、よくある疑問に、飼い主さま目線でお答えしていきます。

【狂犬病ワクチンとは?】🦠


まずは、狂犬病ワクチンがどんなワクチンなのかをシンプルにお伝えします。
狂犬病ワクチンは、狂犬病という命にかかわる感染症を防ぐためのワクチンです。

•    狂犬病はウイルスによる病気です
•    犬だけでなく、人にもうつる「人獣共通感染症」です
•    一度発症すると、ほぼ100%助からない、とても恐ろしい病気です

世界の一部の地域では、今も毎年たくさんの人が狂犬病で命を落としています。
日本では1957年以降、犬での狂犬病の発生は確認されていません。

ただし、
•    海外からの動物の輸入
•    海外旅行や留学など、人の移動が増えていること

などから、「日本には関係ない病気」と言い切ることはできません。

【狂犬病ワクチンが必要な理由】⚖️

狂犬病ワクチンが必要な理由は、愛犬のためだけではありません。

•    愛犬の命を守る
•    飼い主さまやご家族の命を守る
•    まわりの人や地域全体の安全を守る

この3つの役割があります。

日本には「狂犬病予防法」という法律があり、
生後91日を過ぎた犬には狂犬病ワクチンの接種が義務とされています。
接種率が高い地域では、もし狂犬病ウイルスが入り込んだとしても、広がりにくくなります。
逆に、狂犬病ワクチンの接種率が低いと、海外から持ち込まれたウイルスが一気に広がってしまう可能性があります。

【狂犬病ワクチンのデメリット(副作用)】😥

「狂犬病ワクチンって、副作用が心配…」というご相談もよくいただきます。

確かに、狂犬病ワクチンにも副作用の可能性はあります。
ただし、多くは軽い症状で一時的なものです。
よく見られるのは:
•    少し元気がない
•    いつもより眠そう
•    注射したところが少し腫れる

などで、多くの場合は1日ほどで自然におさまります。

一方で、ごくごくまれに強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがあります。
•    顔やまぶたが急に腫れる
•    呼吸が荒くなる
•    ぐったりして立てなくなる
•    何度も吐く
などの症状がある場合は、すぐに動物病院へ連絡してください📞

ドッグギャラリークリニックでは、狂犬病ワクチン接種後に15分ほど院内で様子を見ていただく時間をとっています。
•    「何かあっても、すぐ獣医師が対応してくれる」
•    「ちょっと気になることも、その場で聞ける」
という安心感を持っていただけるように、スタッフ全員で見守っています。

ワクチンの副作用の可能性はゼロではありませんが、
狂犬病そのもののリスクと比べると、狂犬病ワクチンのメリットの方が圧倒的に大きいといえます。

【狂犬病ワクチンの接種時期】📅

子犬は、生後91日を過ぎたタイミングで狂犬病ワクチンの初回接種を行います。
それと同時にお住まいの市に届け出を行います。

初めての狂犬病ワクチンは、飼い主さまも不安になりやすいので、気になることは遠慮なく聞いてくださいね。

🐕 成犬の場合
成犬は、年1回の狂犬病ワクチン接種が必要です。
お住まいの市から狂犬病接種のハガキが届きます。
日本の法律では、その年の接種を
4月1日〜6月30日の間に行うことが推奨されています。

ただし、実際の動物病院では、
•    体調がすぐれない日を避ける
•    ほかのワクチン(混合ワクチン)との兼ね合いを考える
など、犬の状態に合わせてスケジュールを調整することもあります。

ワクチン接種証明書の有効期限は1年間です。
「そろそろ時期かな?」と感じたら、余裕を持ってご相談ください。

【狂犬病ワクチン当日の流れ】🏥

 狂犬病ワクチン当日の流れは、とてもシンプルです。

① 診察
まず、獣医師が全身状態をチェックします。
•    体温
•    心拍数
•    呼吸の状態
•    元気や食欲
などを確認し、その日に狂犬病ワクチンを打っても大丈夫かどうかを判断します。

② ワクチン接種
問題がなければ、肩甲骨付近の皮下に狂犬病ワクチンを注射します。
実際の注射自体は数秒で終わります💉

③ 接種後の待機
接種後は、15分ほど院内で待機していただきます。

ドッグギャラリークリニックでは、
•    少しおやつを食べてリラックス😋
•    飼い主さまとお話ししながら様子を一緒にチェック
といった形で、緊張しがちな犬たちが少しでも安心できるように工夫しています。
最初は不安そうな表情だった犬が、最後にはしっぽを振って帰っていく姿を見ると、スタッフもほっとします✨

【どうしても打てないときは?猶予証明書という選択肢】📝

中には、
•    心臓病や腎臓病などの持病が重い
•    体調が安定せず、ワクチンの負担が心配
•    過去に強いワクチン反応が出た

などの理由で、「本当は打ちたいけれど、打つのが怖い」「打っても大丈夫なのか不安」というケースもあります。
そのような場合、獣医師が診察したうえで「今年は接種を見送った方が安全」と判断したときには、

自治体に提出するための**「狂犬病予防注射猶予証明書」**(猶予証明書)を発行できる場合があります。
猶予証明書は、
•    「接種をサボっている」のではなく
•    「医学的な理由で、現時点では接種が難しい」
ということを証明するための書類です。

💡 ポイント
•    猶予証明書は**一生の免除ではなく、「その年度の猶予」**という意味合いです
•    毎年、体調を見ながら「接種できるか」「猶予が必要か」を獣医師と一緒に判断します
•    体調が整って接種できるようになった場合は、翌年以降に改めて狂犬病ワクチンを受けることが大切です。

ドッグギャラリークリニックでも、強い持病がある子や高齢で負担が大きいと判断されるケースでは、無理に接種をすすめるのではなく、猶予証明書という選択肢も含めて一緒に考えるようにしています。

「うちの子は打っても大丈夫?」「猶予証明書が必要になりそう?」と感じたときは、一度ご相談くださいね。

【当院(ドッグギャラリークリニック)の取り組み】🏡

ドッグギャラリークリニックは、
**「アットホームで話しやすい」**ことを大切にしている動物病院です。

狂犬病ワクチンの接種のときも、
•    「怖がりな子だから心配」
•    「以前、ちょっと元気がなくなったことがある」
•    「シニアになってきたけれど大丈夫かな?」
•    「持病があるから、猶予証明書が必要かもしれない」
といった不安を、ひとつひとつお聞きしながら対応しています。

また、狂犬病ワクチンのついでに、
•    歯のチェック🦷
•    皮膚や耳のチェック👂
•    シニア健診の相談
などをされる飼い主さまも多いです。

「せっかく来たから、ここも見てほしい」が大歓迎の動物病院です😊
小さな違和感を早めに共有していただくことで、病気の早期発見につながることもあります。

【よくある質問(Q&A)】❓

Q1:狂犬病ワクチンは、毎年絶対に必要ですか?

A:はい。狂犬病ワクチンの効果はおよそ1年とされており、法律でも毎年の接種が義務づけられています。毎年きちんと接種しておくことで、愛犬と周囲の人の安全を守ることができます。

Q2:副作用が心配です。接種しない方がいいですか?

A:副作用の可能性はゼロではありませんが、多くは一時的な軽い症状でおさまります。接種しない場合、狂犬病という非常に危険な病気のリスクの方がはるかに大きくなります。心配な方は、これまでの体調や過去のワクチン歴を一緒に確認しながら、獣医師と相談して決めていきましょう。

Q3:高齢の犬でも狂犬病ワクチンを打てますか?

A:シニア犬でも、健康状態が安定していれば犬 狂犬病ワクチンを接種できることが多いです。心臓病や腎臓病などの持病がある場合は、事前にしっかり診察を行い、接種するかどうかを一緒に検討します。必要に応じて、猶予証明書という選択肢についてもご説明します。

Q4:猶予証明書はどんなときに出してもらえますか?

A:重い持病がある場合や、体調の悪化が強く心配される場合など、獣医師が「今年の接種は見送った方が安全」と判断したときに、猶予証明書を発行できることがあります。発行の可否は、診察と全身状態の確認のうえで決めていきます。

【まとめ】まずは「知ること」から、一緒に安心を増やしましょう💡

狂犬病ワクチンは、

•    愛犬の命を守る
•    飼い主さまやご家族を守る
•    そして、浜松市近隣の地域全体の安心を守る

ために、とても大切なワクチンです。

ドッグギャラリークリニックは、
狂犬病ワクチンについての不安や疑問を、相談できる場所でありたいと思っています。
「ちょっと気になることがある」
「うちの子の場合はどうしたらいい?」
「猶予証明書について詳しく聞きたい」

そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください🐶

ご予約はこちらからどうぞ
スタッフ一同お待ちしております。