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キシリトール

昨年の秋、犬にキシリトールは危険!

…というニュースが出て、当院でもキシリトールを含む犬用製品の取り扱いを検討してきましたが、 だんだん情報が出揃ってきたため、お伝えいたします。

犬にキシリトールは危険と聞きましたが?

人にとってキシリトールは低カロリーで虫歯予防に効果があるなど、ガムなどによく使用されています。
人体はキシリトールを糖 として認知しないため、膵臓からのインシュリンの分泌は起こりません。
しかし、ワンちゃんは、これを糖と感知してインシュリンを分泌します。その結果、低 血糖、低カリュウム血症を起こします。
症状は嘔吐、虚脱、痙攣、昏睡です。摂取後、30分以内に症状が出て12時間は続きます。
重症の場合は積極的な治療をしないと死につながります。

どのくらい摂取すると危険なの?

論文では犬の体重1kg当たり1.4~2g(=140~200mg)のキシリトール摂取で低血糖を起こしたという例が発表されています。
キシリトールを含む犬用歯磨き剤ではオーラルケア(virbac)1本5.7g、アクアデント(virbac)1本1.25gですから、
5kgのワンちゃんがオーラルケアなら1本、アクアデントなら6本!一気飲みすると危険であるといえます。

当院ではキシリトールを含む歯科用製品を取り扱う際、摂取方法についてご説明した上でお勧めして来ました。
先にあげた2製品は使用法が簡単で、日常の歯のお手入れに優れた製品です。
今後も犬用製品の取り扱いには十分注意してお勧めしてまいりますので、安心してお使いください。
どうしても気になる飼主さんは、キシリトールを含まない優れた製品もありますので、そちらをお使いください。
例)virbac CET歯磨きペースト、共立製薬 マキシガードなど。