武信院長のぼちぼち更新ブログ

 

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犬フィラリア症を予防しましょう

犬フィラリア症とは

 
  • 犬にとって非常に重要な病気。
  • 蚊の媒介による寄生虫。(心臓や肺動脈に寄生)
  • 肝臓、腎臓、肺、心臓etc.に障害を発生させる。
 
 

 
フィラリアに感染した犬の血液を蚊が吸血します。
 
ミクロフィラリアという子虫が蚊の体内に入ります
蚊の体内で他の犬に感染できる感染幼虫に成長します。
約17cm〜28cmもの長さに成長するとミクロフィラリアを生み出します。
この蚊が他の犬を吸血するときに感染幼虫が犬の体内に入ります。
約3ヶ月間、犬の皮下や筋肉内で成長を続けながら心臓や肺動脈にたどり着きます。
 
 

フィラリアに感染したら

 心臓をはじめ、ほとんどの内臓に障害がでるため、症状はさまざまです。
外から見てわかる症状としては下記のようなことがあげられます
 
  • 初期〜中期: 無症状
  • 中期〜末期: 咳 食欲不振 やせる 元気消失 貧血 失神 腹水 赤茶色尿
 
 進行はゆっくりなので気が付くのが遅れがち。
感染率も一夏ごとに高まりますので、毎年の検査・予防薬が重要です。

フィラリア検査をしましょう

 

犬の血液中における犬糸状(フィラリア)成虫抗原検出キットを使って検査します。
診察室で採血をすれば10分ほどで検査結果が出ます。
*もし、あなたの愛犬が中高齢(8歳〜)の場合は、同時に血液検査(血球検査と肝腎機能検査)を依頼しておくと良いでしょう。
採血が一度で済みますし、定期的に健康チェックが出来ます。
 
陽性 ⇒ 駆虫しましょう
陰性 ⇒ 5月〜12月まで毎月一回予防薬を飲ませましょう

フィラリア予防薬の種類は? どのような予防が出来るの?

 

カルドメック(錠剤) 

 
  • 犬フィラリア症の予防

カルドメック・チユアブル(ジャーキータイプ)

 
  • 犬フィラリア症の予防
 
  • 犬回虫・犬鉤虫(コウチュウ)の駆除

ミルベマイシンA(錠剤・顆粒)

 
  • 犬フィラリア症の予防 
 
  • 犬回虫・犬鉤虫・鞭虫の駆除
 

 システック(錠剤)

 
  • 犬フィラリア症の予防
 
  • 犬回虫・犬鉤虫・鞭虫の駆除
 
  • ノミの卵と幼虫の発育阻害
 

駆虫と治療

 
  • 駆虫薬(イミトサイド)・・・フィラリアの成虫を殺す注射薬。 
 
  • 駆虫薬は強い薬剤なので通常は観察しながら1日2回に分けて投与します。
 
  • フィラリアに罹っていることがわかったら、激しい運動は禁物です。
 
  • また、駆虫の前後は自宅で循環器の負担を和らげる薬を飲ませます。
 
  • 成虫の駆虫をしたら、一ヵ月後に脂肪組織や筋肉内の子虫を殺す注射をします。
 
  • その後はフィラリア予防薬を(4月〜12月の月1回)投与し、翌年の3〜4月にはフィラリア検査を行ないます。

 

家庭でのケア

運動をさせないことが最も大切
  1. 散歩 
  2. 階段の昇り降り 
  3. 過激な運動
  4. 子供との遊び
  5. シャンプー
フィラリア感染犬の最も可哀想なところかもしれません。
ほとんどの犬は室内にいれば大丈夫ですが、活動的な犬は優しく落ち着かせてゲー ジやサークルに入れ、やむ終えず散歩する場合も絶対に走らせず、排尿・排便を済 ませるだけの短時間にします。

 

「各料金等に関してはDGCnews(料金表)をご覧ください。」